スタッフブログ

日本の住宅性能レベルと家づくりの今後を改めて考える

2023.06.28 スタッフブログ

皆さんこんにちは、櫻井です。

 

先日鹿児島県の平均年収が300万ちょっとの地域で、坪100万円程度の

高性能住宅を年間コンスタントに20棟ほど建築している工務店さんのお話を

聞く機会がありました。

なんとその地域での年間着工戸数(一戸建て木造)は約70棟程度。そのうちの

20棟がその会社という驚異的な会社です。

以前はこの会社はローコストの家を造っていたそうですが、シフトチェンジし高性能住宅

に一本化。それ以外は建てないという徹底ぶりです。

なぜここまでこの地域にこの会社の高性能住宅が浸透していったのか。。。考えてみました。

 

理由1世界的に日本の住宅の断熱性能は低いことをしっかりお客様に訴え、高性能化の社会的意義をお伝えしていることで

信頼を得ている(高性能化する意味をしっかり理論として確立している。)

理由2.初期投資は負担増だが長期的なプラスを会社側はしっかり訴え、それをお客さまが身をもって体感できている。

理由3.地域のお客さまはこの会社の家を建てることがステイタスになっている。

 

などが挙げられるでしょうか。

 

理由1の世界的に見ても日本の住宅の断熱性能の低さは先進国では断トツで、中国の公団住宅より性能値は低く、中国の現在の

高断熱化はある意味驚きでした。最先端は北欧及びドイツなど。これらの国の新築一戸建ては高性能ゆえ当然値段も高く、富裕層でないと

建てられないというのが現実です。この辺りも日本とは大きく違うところですね。

 

これらのことから、日本の住宅性能が上がっているということは当たり前の流れで、それでも世界から見ればまだ低レベルということにより

今後ますます日本の住宅は高性能に向かい、コストが上がっていくことが当然予想されます。

そして一層建てられるお客様数は少子化と相まってますます減少し、着工棟数も減少。工務店の数も減少していく「淘汰される」時代に

ますます拍車がかかるということでしょう。

 

我々ファン・ライフカンパニーもこれらのことから今後一層高品質で高性能な家づくりに特化し、コストを下げるために性能を落とすような

家づくりは決してしないことをここに改めて宣言いたします!。

 

この記事を書いた人
櫻井 健一
代表取締役
二級建築士・宅地建物取引士・窓マイスター