スタッフブログ

成功への近道7

2020.07.28 スタッフブログ

みなさんこんにちは、桜井です。いよいよ梅雨も明けそうです。本格的な夏になってきました。我々のように外仕事をやられている方は日射病や熱中症にはくれぐれも注意してくださいね。また、事務作業が多い方にはクーラーによる体調不良も悩みの種ですね。いずれにしても夏ばてしないように頑張りましょう!!。

さて、8回にわたって「家を建てて良かった~」と最後に笑うために知っておくべきこと、やらなければならないことを、より具体的にわかりやすくお伝えしていく「成功への近道」第七回は

 

「建築工事」

「家が思ったより小さく見える基礎工事の不思議」

待ちに待った着工。最初に始まるのは、そう、基礎工事です。

この基礎工事が始まると不思議なことが起こります。

どんなことかというと、およそ60%のかたが、「なんか思ったより家が小さく見えるんですけど・・・」こんなことをおっしゃるのです。

なかには、「今からもう少し家を大きくできますか」なんて方(!)もいらっしゃいます。

 

そうなんです。基礎の段階では家がとても小さく見えるんです。

高さがなく平面的に見えてしまうために起こる目の錯覚なのですが・・・。

 

住宅の基礎工事というのはその名の通り家づくりの基本部分であり、最も大事な要となる部分です。なぜかと言えば、どんなにすばらしい木材を使い、どんなに腕のよい棟梁が仕事をしても、それを足下で支える基礎工事の精度が悪ければいい家には絶対にならないからです。

そして、そんなに大事なものであるにもかかわらず、住宅の基礎は工場では作れません。

今は木材も「プレカット」といって工場で加工して現場に運ばれるのが一般的です。外壁のサイディングやサッシ、ドア、衛生器具などももちろん工場で製造されて現場で取り付けられるだけです。その方が精度が高いものができるからです。しかし、基礎だけはそうしても現場で施工せざるを得ないのです。

屋外の工事ですから、天候(雨や気温)の影響も受けます。厳しい自然を相手に建築業者がどんな工夫をして、精度の高い良い基礎を作ろうとしているのかは、是非業者を選ぶ段階で聞いて研究してみてくださいね。

 

「建築現場に行くなら、目的は大工さんとのコミュニケーション」

新築工事の中で大工工事は一番時間のかかる工事です。

床を作ったり、壁を作ったり・・・、いままでガランとしていた空間が仕切られていってどんどん家らしくなってきます。休日久しぶりに現場に出かけてみると・・・、「おーっ!階段ができている!」なんて驚くこともあります。

 

ところでよくお客様から「大工さんの仕事中に現場を見に行ってもいいものでしょうか?」

という質問をいただきます。

もちろん仕事の邪魔になってしまったり、せっかくはかどっている手を止めてしまうのはどうかと思いますが、私はできるだけ行った方がよいと思います。

これは手を抜いていないか監督に行け、ということではありません。

施主も人、職人も人、人間同士のコミュニケーションがあったほうがよいと思うのです。大工さんも自分が建てた家にどんなお施主様が住むのか、わかった方が仕事の張り合いになります。

例えば、冬の寒い日の現場で温かいコーヒーを渡されて「いつも私たち家族のために頑張ってくれてありがとうございます。本当に楽しみにしてます。」と言われたら、大工さんも嬉しいものです。

ただし、建築現場は道具や材料があり危険がいっぱいです。小さいお子様連れの方などは、十分気を付けてご覧になってくださいね。

 

「大工によって腕の違いはあるのか?」

「大工さんは選べるの?指名できるの?」というご質問をお客様からいただくことがあります。お客様の家づくりへの切実な思いをひしひしと感じます。

すごーく正直に言うと、大工さんによって腕の違いは少しあります。家は工場の中で機械が自動的につくるわけではありません。生身の人間による手仕事ですから「まったく腕の差はありません!」なんてことを言えば嘘つきになってしまいます。

でもご心配なく。きちんとした業者であれば一定の基準を満たした大工さんしか使っていません。その業者が目指す品質を守れないような大工さんを使っていたら評判が落ちるからです。

結論から言うと大工の腕を心配するより業者選びが重要だということです。同じように見える家でも、作り方は工務店やハウスメーカーそれぞれ多種多様です。ひとつの建築業者の仕事を長い間手がけている大工さんはその会社の家づくりの進め方を熟知しています。大工さんの出入りの激しい業者は重大なミスを起こす可能性があるということです。

 

「クロスはひとつにまとめた方がよいというワケ」

現場では大工工事が終わると内装工事が始まります。クロスをはったり珪藻土をぬったり、インテリアとして見えてくる仕上げの部分ですね。

クロスを貼る場合、「せっかく新築するのだから」と言って、各部屋ごとに色や柄を変えたいというお客様が多くいらっしゃいます。決して悪い事ではありませんが、私は個人的におすすめしていません。

インテリアのイメージや雰囲気を変えるのはカーテン、家具、ラグ、絵などが効果的です。

実際に高級なマンション、ホテル、オフィスはほとんど1種類の壁で仕上げてあります。だからこそ成熟した落ち着いた空間になっており、その結果、長い年月が経っても飽きがきません。参考にしてみてください。

 

以上で7回目は終わりです。次回は「引き渡し後のトラブル」についてをお送りします。