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嬉しい出会い

私が所属する「中小企業家東京同友会」のメンバーより、各自の経営哲学を立正大学の学生へ講義させて頂く事業があります。この事業は既に十数年に渡り継続されていますが、そのプレ開催の司会をお手伝いしてきました。

本年も10数名のメンバーが60分の講義1枠を受け持ち開催されます。私も昨年、この講義を行う機会を頂いた一人でありますが、コロナ禍の中での開催のため、リモートと録画という少し味気ない経験になりました。しかしながら講義の主題や内容を組み立てる過程においては大変良い勉強をさせて頂いたと感謝しています。

 

今回はそのプレ講義のお手伝いの際に嬉しい出会いがありましたのでご報告をさせていただきます。

当日は大田区で精密部品の製造を営む若手社長が12名の生徒さんへ向けてプレ講義を行いました。30分のプレ講義を終え、質疑応答へと進み、予定されたメニューが滞りなく終了となった時に、一人の男子生徒さんが私のところへ近づいてきて「私は沼田市の出身です」と言ってきたのです。

 

話をしてみると、彼は昨年の私の講義をリモートで聞いてくれていて、「沼田の企業」だと知ってビックリしたそうです。この講義には都内の企業の社長さんが出てくるものと想定していますから、群馬の、しかも沼田市の社長の登場はインパクトがあり記憶していたそうです。彼の大学生活は、現在も沼田市に暮らし、リモート事業を中心に、週1回キャンパスまで電車通学をしているとのことでした。この日も、講義終了の19:30より電車で3時間かけて沼田へ戻る予定でした。

 

同じ方言、同じ習慣、同じエリアの情報を持っている同郷の人に出会うとお互いにホッとします。特に都内ではこのような出会いは嬉しく感じるものです。

併せて沼田市の若者がリモートを活用しながら、都内の大学へ通っているという状況にも時代の流れを感じましたが、コロナ禍が新しいライフスタイルへの移行を後押ししたことも事実として認識しました。都市部のライフスタイルの変化は地方以上に早く感じます。

 

今後の多様な社会の変化に負けないよう、企業自体の意識を変えていくことが重要だと感じる出会いでした。