ジャニーズ事務所がジュニアと呼ばれる人たちの定年年齢を22才と定め、その後の去就について個別に判断されるとの報道を聞きました。企業としての新陳代謝、個人の人生計画を踏まえても、ルールを定め何らかの方向性を出すことはとても良い仕組みだと感じています。
当社においても、ある程度の生活基盤が整う50才~55才を目安として、企業と個人がその後の人生や働き方について検討する場が必要だとしてルール化を進めています。3年~5年を1スパンとして雇用解除や再契約を行うことで、お互いの甘えを捨てて実績に即した判断をしていきたいと考えています。
昨年末に政府の諮問機関から日本の中小企業の生産性が諸外国に比べ低いとの報道がありました。この原因の一つとして定年退職というルールに守られた双方の甘えがあるとも考えています。併せて、中小企業の中に「育成と研修の機会」や「実績を評価する仕組み」が不足していることも問題でしょう。
コロナ禍が過ぎて企業のあり方や個々の働き方は急速に変化します。今までの考え方や方法が通用しない経済環境が間違いなく訪れます。都市部と地方、日本と世界・・・ボーダーレスな環境の中で生き残る術を持たない企業は淘汰されます。
経営者はしっかりとあるべき姿を描き、継続的に改革を進める必要があります。ジャニーズ副社長滝沢氏の今後の動向にも注視しつつ、私自身も高みを目指して歩みを続けます。