昨今の気候異常には過剰に行き過ぎた資本主義経済が関係しているとの論説を読んだ。
その対策としてマルクス思想を再度見直し、これからの社会経済や社会生活のあるべき姿を改めていこう・・・という内容であった。
発想の視点は違えど、私自身も既存の資本主義経済の過剰さには疑問を感じている一人であり、共感できる部分は多分にあったように感じる。特に、働けど働けど真に豊かな生活にたどり着けない現代人の「働き方」「暮らし方」への警鐘には強い共感を得ました。
以前に「ポスト資本主義」という題材でブログを書いたように、私の中では既存の資本主義経済に対する大きな揺らぎを感じているのかもしれません。
我が社の家づくりにおいても「脱資本主義」的なアイデアを取り入れていく必要性を強く持っています。環境負荷だけでなく、人間負荷についても抜本的に考えるべきです。
多くの人々は高額なローンを組んで夢のマイホームを手に入れるはずでありますが、このマイホームが不充分な性能であったり、デザイン性に欠けていたら五感として悲しいことにはならないだろうか。又、最も悲しいことはローンの返済に追われて、人生に必要なゆとりと楽しさを失いながら生きていくことである。逆説になるかもしれないが、ローン返済の苦悩を補うほどの「楽しさ」が住処に備わっていることは重要なファクターだと考える。
我が社では設計段階において皆様が「今は」不要と考えるご提案を差し上げることがあるかもしれませんが、これも上記のような想いがあってのことと、ご理解いただきたい。
再度申し上げるが、今後の社会では間違いなく新しい価値観が必要な時代が訪れるだろう。その時に我が社のお客様に後悔して欲しくないという助言だと思って聞いていただけたなら・・・と考える。