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出入国管理法改正案に感じること

11月27日出入国管理法改正案が衆議院を通過しました。
何かモヤモヤ・・・とした印象を感じながらの通過です。

当社でも研修生としてベトナムの方2名を雇用しており、
12月20日にはインドネシアから2名が加わる予定です。彼らの活躍は我が社の大きな力になっていますし、今後も大きな期待をしています。我が社では社員旅行に彼らも同行させて、コミュニケーションを深め、日本文化の一端を感じてもらおうと思っております。併せて、ほかの社員と同様に指導し、評価するよう心掛けております。

冒頭にモヤモヤ・・・という言葉を使いましたが、今回の法案が数年後には大きな社会問題の火種になるのでは?と懸念しています。その原因は外国人研修生にあるのではなく、国際感覚とは乖離した日本社会や企業にあると考えています。
宗教、習慣、人種・・・日本社会は多種多様な人種を受け入れる許容があるのでしょうか?
多くの外国人研修生を受け入れる技量と意識が日本人経営者にどれ程あるのでしょうか?もちろん素晴らしい企業や経営者もたくさんいますが、その何倍もの不条理な経営者がいることを理解していただきたいと思います。

私は外国人研修生を雇用する上で、働くことの美学や本質をどの様に伝えればよいのか、人生と仕事の関連性をどの様に指導すればよいのか、この二点をとても重要なことだと位置付けて接するようにしています。この重点を「無」にするからハラスメントに至るのだと考えています。

人口減少、高齢化、働き方改革・・・今の日本社会に国際感覚の成熟を待つ時間的余裕がない事は理解できています。本法案の施行と共に、社会全体で諸問題と向き合いながら修正を繰り返していかなければならないことも理解しています。
全ての企業と経営者が本物の理念を持って実践されることに期待しましょう。