私は、高校3年生の1月に昭和が終わり、平成元年に高校を卒業しました。
そんな節目の年であったこともあり、平成という時代は私の人生にとって非常に内容の濃い、様々なターニングポイントに巡り会えた時代だったと言えるでしょう。
強く記憶に残るのは【9・11同日多発テロ】と【3・11東日本大震災】です。
【9・11同日多発テロ】ではグローバル化していく世界状況を強く感じ、日本の中の小さな価値観だけでは紐解くことの出来ない複雑な時代の訪れを感じていました。
又、【3・11東日本大震災】では企業人として日本人として、社会の中における本当の役割と何か?・・・を考えさせられる切掛けとなりました。
私が17歳~48歳を過ごした平成は、無知で馬鹿げた青年を、何とか体裁を保てる程度の中年経営者へと育ててくれました。その背景には、平成が厳しい経済環境の時代だったと言えるのでないでしょうか。
31年間の記憶をたどるにつれて、この時代は強い信念と自主性を持った者だけが生き残れるサバイバルのような時代だったと感じています。事実、間違えた目的感覚や金銭感覚を主軸の置いたために、夢半ばでドロップアウトしていった沢山の経営者をみてきました。
決して悲観的な部だけでなく、平成に生まれ令和に大きく成長するであろうビジネスモデルやチャンスも数多く存在していることも事実です。
私はこれから訪れる令和を【価値観の時代】だと位置付けています。
安さや曖昧とは真逆の価値観が必要だと感じています。
その為には、社会に渦巻く多様な価値観を整理整頓して、形あるものとして提案することが企業の存在価値になるのだと考えております。
令和という時代を、わが社がどの様なスタンスで捉えて、活躍出来る企業になれるのか・・・。
私たちは「楽しみ」という普遍に素敵な価値観を大切にしていきたいと考えております。
去りゆく時代に感謝と敬意を払い、新しい時代の訪れに期待をしています。