スタッフブログ

成功への近道

2020.06.23 スタッフブログ

みなさんこんにちは、桜井です。自粛生活も徐々に緩和され、県外をまたぐ移動も解除されました。街もにぎやかになってきましたが、夏に向けてお出かけの予定をたち始めているかたもいることと思います。。

さて、8回にわたって「家を建てて良かった~」と最後に笑うために知っておくべきこと、やらなければならないことを、より具体的にわかりやすくお伝えしていく「成功への近道」第五回は

 

「商 談」

「家づくりは家族の話し合い63%、業者選び32%」

家づくりについての要望や資金について家族でミーティングを重ね、現場見学会や住宅展示場にもだいぶ足を運び、そして工事中の現場まで確認しました。きっと、我が家のイメージがだいぶできあがってそれと同時にいくつか気になる住宅メーカーや工務店も出てきたことでしょう。

不思議なものですが、どんなに大きな住宅メーカーだろうが、どんなに知人の紹介だろうが、ピンとこない業者というのは必ずあるもので「うまく説明できないけれど、思っているイメージと違うんだよね~」ということは珍しくありません。そして家族間でも様々な意見がでて迷われていることと思います。生涯で一番高い買い物をするのですから当然のことです。

 

「資金と要望について家族できちんと話し合いができていれば家づくりの63%は成功している」といわれます。そして残りの32%が業者選びです。

「おい、引き算もできないのか!5%はどこに行っちゃったんだ!」という方、慌てないでください。

残りの5%は「運」です。「縁」ともいえるでしょう。人知を超えた部分といってもいいのかもしれません。だからこそ、ほかの95%で最善を尽くしておきたいところです。

 

「選択肢は多すぎないほうがいいという理由」

まずお聞きします。あなたは具体的に検討する建築業者を何社に絞り込もうと思っていますか?

いままでたくさんの方の家づくりをみてきたところ、なぜか3社くらいという方が多いのです。その根拠はまったくわかりません。本命、対抗、当て馬みたいな感じかもしれません。それから2社という方も多くいます。この場合本心はたいてい1社に決まっています。一応比較してみようかなあという気持ちで、もう一方にさせたもののやはりピンとこなくて、じつは断るのが億劫なだけだったりします。もちろんどちらも甲乙付けがたく本気でどちらにするべきか、悩まれている方もいます。

そしてこの段階で4社以上という方にはアドバイスがあります。まだ次のステップに進むべきではないかもしれません。選択肢としてはちょっと多すぎる気がするのです。まずはあと1社減らしてみてはいかがでしょう。

ところで、この時点で1社という方はいますか?おめでとうございます。もう運命の業者と出会えたのですね。あなたが家づくりに使える全エネルギーをその業者さんとの打ち合わせにあててください。

なにがいいたいの・・・?鋭いあなた・・・もうお気付きですね。

 

家づくりは既製品を買うのとは違います。同じように見える家でもスイッチの位置、コンセントの数、壁紙の色など2軒と同じ家はありません。1軒の家の検討材料(図面や見積もり)をつくるだけでも膨大な量の打ち合わせが必要となります。

あなたの自由な時間は無尽蔵にあるわけではありません。

選択肢が多ければ多いほど各業者との打ち合わせの内容は希薄になります。それによって、本命の業者との打ち合わせに支障が出るようなことがあれば本末転倒です。いたずらに選択肢を増やすのは感心しません。

 

「条件を同じにしなければ比べる意味がない」

例えば「缶ビール」をコンビニ、近所の酒屋さん、大きなスーパー・・・あなたはどこで買いますか?

大きなスーパーで買うという方が多いのではないでしょうか?値段が安いからです。ただ、この考え方、じつは、条件がまったく同じでなければあまり意味がありません。酒屋さんはちょっと高いけど、家まで配達してくれるとか、大きなスーパーはとても遠くてガソリンをたくさん使って車で行かなければならないとか・・・だとすると一概に店頭で売っている「商品の価格」だけでは決められないですよね。条件が一緒でないものを比べてもあまり意味がないということです。

 

家づくりもそうです。じつはあまり意味のない比較をしているケースが多いのです。

家づくりの場合、建築業者によって建築費に含めているものと含めていないものがバラバラで統一基準がありません。各業者が独自の理屈によってそれを決めているのです。比較するのであれば、あなた自信が同じ条件になるよう調整しなければなりません。

先述のビールの話でいえば、ガソリン代を計算してスーパーで売っているビールの価格に足して比較してみないとわからないということです。

家1軒分のこの作業はかなりハードです。

そもそもビールと違って家は似ていても非なるもの。比べる対象がまったく同じものではないからさらに大変です。

実際にこんな方がいらっしゃいました。5社ほど比較検討したいということで、表をつくって項目ごとに点数をつけていらっしゃいました。

例えば断熱性能は、A社5点、B社3点、C社4点という感じで、その総合点で一番高い業者に家づくりを任せたいといってパソコンに打ち込んでいました。

それだけ時間や労力を家づくりに傾けられること自体がかなりレアケースだと思いますが、興味がある方は真似してみてください。

 

ただ日頃私たちが担当させていただいている施主のみなさんはお仕事や子育てで多忙で、限られた時間の中でよい家づくりをしようと頑張っている方がほとんどです。とてもそこまでできないよ~という声が聞こえてきそうです。

でも、ご安心ください。先述の表を作って比較していた方も、結局総合点の一番高い業者ではなく、2番目の業者を住まいづくりのパートナーに選びました。人のかかわっていることですから、数値だけでは選びきれないということですね。

 

以上で第五回目は終わりです。次回は「着工前の打ち合わせ」についてをお送りします。