成功への近道6
みなさんこんにちは、桜井です。雨の日が続いています。九州地方は甚大な被害が出ております。これ以上の被害拡大にならないことを祈るばかりです。
さて、8回にわたって「家を建てて良かった~」と最後に笑うために知っておくべきこと、やらなければならないことを、より具体的にわかりやすくお伝えしていく「成功への近道」第六回は
「着工前打ち合わせ」
「最先端のデザインもすぐに流行遅れになる」
契約が終わりこれでひと息つけるかというとそんなことはありません。これから実際の工事を行うための詳細な打ち合わせが始まります。
外壁の色決め・インテリアの色決め・設備の確認・コンセントの位置・・・ひとつひとつあげればきりがありません(畳の縁のデザイン・色・・・まで決めるんですよ)。
でも、この作業が建て売りやマンションを購入するのとはひと味違う家づくりの醍醐味のひとつでもありますから思う存分楽しんでください。
ここでアドバイスをするとすれば、10年後もその家に住んでいるというのを意識しておいていただきたいということです。あまりにも流行のデザインや設備にこだわってしまい、あとになって後悔する方もなかにはいらっしゃいます。
今は最先端の設備も、10年もすれば「懐かしいなぁ。そういえば昔あーゆうの流行ったよね」となってしまいます。家は長く使うものですから一時的な流行で決めるのはあまりおすすめできません。
できるだけ飽きのこないベーシックなものオーソドックスなものを選ぶことです。
なぜ、追加工事の費用が際限なく膨らんでしまうのか
もう一つ注意して欲しいことがあります。
この段階で追加工事が発生することがあります。そのときに言うセリフはたいてい、「せっかくだから」「一生に一度だから」「後悔しないように」ということになりがちです。
普段5円、10円を一生懸命切りつめていらっしゃる方が、何百万円、何千万円という単位の話をしているうちに「3万円増えるくらいなら、こっちにしておこう!」なんてことが平気になってしまうのです。
恐ろしいことに、金銭感覚が完全に麻痺してしまいます。
「そもそも、コーディネーターが予算に含めている標準以外のものを紹介するのが悪い!」
と言いたい方もいらっしゃるでしょう。
その意見もわかります。ただ一方で実際に家づくりを終えたあと、お客様がこんなことをおっしゃるケースもあるのです。
「3万円くらいの追加で、そんなにすてきなオプションがあると知っていたら、そちらを選びたかったなぁ。コーディネーターの人が教えてくれなかったから・・・。なんだか後悔しちゃうなぁ」
だから金額は増えてしまうことになるけれど、こういう選択肢があることも、念のために一応ご紹介だけはし
ておこう、ということなのだろうと思います。
大事なのは、相手に流されることなく、あなたは常に頭の隅っこのほうで資金計画を意識しながら打ち合わせに臨まなければならないということです。
最終確認後の変更はミスにつながる
詳細な打ち合わせが完了すると、いよいよ○○家の施工用最終確認図面が完成します。
この段階になると、今までの苦労や忙しさからはだいぶ解放されているでしょう。
あとは着工を待つばかりですが、その前に大事な作業があります。そう「最終確認」です。
その図面をもとに、材料や職人の手配、工程の段取りなどが始まっていきます。つまりそれ以降は変更したい部分があっても変更できなかったり、できたとしても費用がだいぶかかってしまったり、工程が大幅に送れてしまったり、ということがあります。
もしもまだ気になっている部分やとりあえず決めたけれど迷っている部分があれば、この段階で本当にそれでよいのか、を十分に確認しておく必要があります。
住宅会社で起こるミスの90%は、最終確認以降の変更にともなうものといっても過言ではありません。
もうひとがんばりですから十分検討しておきましょう。迷いを持ったままとりあえず着工なんていうことのないようにしましょう。そんなことしても誰も得をしませんからね。
仲のよいご近所づきあいができることもよい家の条件
さて、これでしばらくの間、みなさんは考える作業から解放されることになります。本当にお疲れ様でした。
これからはあなたが直接行う作業ではないのですが、家の材料そして職人さんの段取りが組まれます。あなたの目には見えないところで着々と家づくりは動いているのです。
また現場では、地縄張りという作業をして家の配置を確認したり、地鎮祭をやったり、近隣に着工前の挨拶回りをしたりします。この挨拶回りはとても重要です。
どんなにすばらしい家も、ご近所付き合いがうまくいかずに、ご家族が幸せな生活を送っていくことができなければ台無しです。そのためにも、ご近所の方とはなんとか仲良くやっていかなければなりません。
住宅の新築工事というのは、さほど長い期間ではありませんが、大きな工事車両も入ってきますし騒音も起きますし、塵や埃もたちます。
逆の立場になってみればわかることですが、どちらかといえば、近くで住宅の新築工事があるということは歓迎したいことではありません。だからこそきちんと挨拶しておかなければならないのです。
一軒一軒の家にきちんと挨拶すれば、ほとんどの方が「ご丁寧にすみません」「おめでとうございます」「いい家ができるといいですね」「お互い様だから気にしないで」と言ってくれます。
あまり気にせず軽い気持ちでチャレンジしてみましょう。
以上で6回目は終わりです。次回は「建築工事」についてをお送りします。
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